技術資料 面積流量計編 9
面積流量計の最大流量 目盛分割
ガラステーパ管、アクリルテーパ管、金属テーパ管 などの面積流量計では瞬時流量を読み取るために実流量目盛を使用しますが、お客様よりご指定の最大流量を標準では1:10(10~100%)の流量範囲の目盛を製作します。
弊社の面積流量計の流量目盛は1台ごとに受注してから製作しますので基本的に目盛長さなどは微妙に1台づつ異なります。
最大流量は区切りのよい整数値が望ましいので以下のようにしています。

上の例は最大流量 3000 L/h 、最小流量 300 L/hの例で、1目盛流量は 100 L/h になります。
テーパ管や目盛板のスペースの関係から×100 L/hが縦方向になる場合があります。
型式:GMF の例 標準目盛分割(最大目盛×10nn=0 又は整数 )
最大目盛 | 10 | 12 | 15 | 20 | 25 | 30 | 35 | 40 | 45 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 |
1目盛流量 | 0.2 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 |
各流量計の仕様より、口径-流量範囲の表より流量計の最大目盛を上より選択して流量範囲 1:10 (10~100%)を設定してください。
例1:最大流量 10000 L/h の場合 1~10 ×1000 L/h
例2:最大流量 1000 L/hの場合 1~10 ×100L/h
例3:最大流量 100 L/hの場合 1~10 ×10L/h
例4:最大流量 10 L/hの場合 1~10 L/h
最大目盛 ×10n (べき乗) ×102 ×103 ×10 ×100 ×1000 ×10-1 ×10-2などのべき乗を用います。
×10n n=0 の場合は ×1となり ×1 は記載しません。
1目盛流量は目盛長さの長短に関係しますので、型式により異なります。
1目盛流量は細かいほうが良いことは理解できるのですが、上で記載以外の細かい指定をされても目盛製作の技術的問題で対応できない場合が多いですので、標準の目盛分割で製作されるようお願いいたします。
整数とは
10n の n=0又は整数 の整数とは n= 1 2 3 ・・・ -1 -2 -3・・・
整数とは正整数と負整数の総称
面積流量計の実流量目盛の最大値についての規格
日本工業規格 JIS B 7551:1999 フロート形面積流量計
実流量目盛の最大値は、次のいずれかの数値の10n倍 (nは 0 又は整数)とする。
10 12 15 20 25 30 35 40 45 50 60 70 80 90 によります。