技術資料 面積流量計編 1
1.面積流量計 型式(けいしき)選択の仕様お伺い
弊社の面積流量計の多くは受注生産方式としておりますので、お客様の仕様に合わせて設計製作をいたします。
弊社の面積流量計は実流量目盛としておりますので、お客様の仕様に合わせて流量計を製造してから実際に 流体を流して流量試験をしてから流量目盛を製作いたします。
面積流量計のお引き合いを頂く場合、 下記仕様をご指定ください。
基本仕様 | 仕様御指定 | 例 |
型式(けいしき) | ・ | EMCシリーズ など |
流体名 | ・ | LIQUID |
密度又は比重 | ・ | 1000kg/m3 |
粘度/粘性 | ・ | 1.0cP |
流量目盛範囲 (又は最大流量) |
・ | 100~1000 |
流量単位 | ・ | L/h |
使用温度 | ・ | 20℃ |
使用圧力 | ・ | 0.5MPa(G) |
接続口径 | ・ | 25A |
接続規格 | ・ | JIS10K R.F. Flange |
流れ方向 | ・ | 下から上 |
材質指定/接続部 | ・ | SUS304 |
材質指定/Taper Tube部 | ・ | SUS304 |
材質指定/Float部 | ・ | SUS304 |
取付寸法(指定ある場合) | ・ | Flange面間500mm |
付加仕様 | ・ | 例 |
付加機構1. | ・ | 積算計付き |
付加機構2. | ・ | ・ |
付加機構3. | ・ | ・ |
電源電圧周波数 | ・ | AC100V 50Hz |
・ | ・ | ・ |
その他特記事項 | ・ | 例 |
1. | ・ | ミルシート付き (材料証明書付) |
2. | ・ | ・ |
測定流量範囲(最大流量値)のご指定
流量計の測定流量範囲はご指定くださいますようお願いいたします。
流れている流量が解らないから流量計を取り付けるのだという目的で購入を検討する場合も あるのは理解いたしますが、弊社で製造している流量計の多くはあらかじめ流量範囲を指定する必要があります。
カタログに記載されている口径別の流量範囲から選定するなど最低でも最大流量値の選定は必要です。
現在流れている流量の大小がまったく解らない場合には、流量を測定できる機器などで おおよその流量値を把握してから流量計を正式に手配するなど考慮しないと、てきとうに製作していきなり取付けしても 設定した流量範囲と実際に流れている流量が合致せず、全く測定出来ないことも発生しますので 充分ご注意のうえ流量範囲の選定をお願いいたします。
既設配管でご使用の場合でも配管口径、圧力、温度、流体名称 が判っても流れている流量を判断すること は弊社ではできませんので、 最大流量のご指定をいただけない場合は製作することはできませんのでご了承ください。
液体の場合の必要仕様
面積流量計を製造するには流す液体の「密度」と「粘度」は事前に解っている必要があります。
面積流量計の原理により密度と粘度は流量計の精度に影響しますが、製造するうえにおいては 密度と粘度の数値が解っていないと製造することができません。 流量計の発注をされる場合は 「密度」の数値:g/cm3 kg/L kg/m3 などの数値 「粘度」の数値:mPa・s cP cst などの数値をご指定ください。
気体の場合の必要仕様
面積流量計を製造するには流す気体の「密度」と「温度」、「圧力」は事前に 解っている必要があります。
面積流量計の原理により密度は流量計の精度に影響しますが、製造するうえにおいては 密度の数値が解っていないと製造することができません。
流量計の発注をされる場合は、気体の名称 及び実際に流そうとする「温度」、「圧力」 「密度」の数値:g/L(ntp) kg/m3(ntp) などの数値 (ntp)は0℃、1atm の状態 をご指定ください。
蒸気(スチーム)の場合の必要仕様
面積流量計を製造するには流す蒸気の「密度」は事前に 解っている必要があります。
面積流量計の原理により密度は流量計の精度に影響しますが、製造するうえにおいては 密度の数値が解っていないと製造することができません。
流量計の発注をされる場合は、蒸気の実際に流そうとする「温度」、「圧力」又は 「密度」の数値:g/L kg/m3 などの数値 をご指定ください。